一言に投資といっても、株から不動産やベンチャーのエンジェルまで多種多彩です。そんな中、自分の経験に基づく投資の考え方を公開することで、霧がかかったモヤモヤに少しでも陽をさすことができれば、というのが今回の目的です。
投資を始める前に。。。
投資と言ってもその範囲は多岐に渡り、かつ商品も多種多様なので、まずは目的や向き不向きを把握することが重要です。候補とする商品の選別やリスク許容レベルの把握は必要不可欠だと思います。例えば、不動産組合への参加は、利益が高い分、必要資金も大きくなります。北米での私募組合だと、数百万円から数千万円単位が一口相場です。また、投資期間や売買の自由なども選別要因となります。例えば、一般企業株などは即売可能ですが、毎四半期の成績や経済影響などを分析する必要があると思います。そして業界が異なる株であればこれを全ての保持株に対して行うのだから、それだけでも仕事になってしまいそうです。不動産組合では一任勘定管理が基本なので、随時状況を確認することも必要ですが、それ以上に参加前のデューデリが大切です。
不動産やベンチャーキャピタル(VC)で特に重要なのは、経営者の考え方を精査することです。したがって、経営者と直接会って話をする。特にこの二つの投資は一度始まってしまうと後戻りができないので、経営者の考えや人間性を理解する事でファンドの将来性が見えるというのが、私の考えです。
ブログアーカイブより: 第59話「購入時のデューデリの重要性」
投資の目的。。。長期での目的を明確にする事
「なんで投資したいのか?」すごく簡単な質問かもしれませんが、案外考えさせられる難しい問いかけだと、個人的には思うんです。「お金のため以外になにがあるんだ!!」と怒られそうですが。。。(笑)もちろん利益は必須です。一方で、利益を継続させるためには「勝ち続けること」が必要ですよね。それは簡単なことではありません。これについては、別の機会にもっと掘り下げたいと思います。
「なにに投資する?」簡単に見えて実は厄介な質問
「なにに投資するか」というのも、考えものです。収入が目的ならば、どんなものでも良いのか?例えば、タバコや合法麻薬と言われる社会悪株、人殺しに使われる可能性のある軍事産業、環境を汚染する石油や鉱山発掘。悲観的に取り上げましたが、これらは機関投資家にとって重大な投資判断基準になっており、彼らの判断や投資選択は個人投資家にも大きく影響すると思われます。
ブログアーカイブより:枡田が考える不動産投資の面白さ
各投資商品に加えて冒頭で取り上げた各商品のリスクも判断基準に大きく影響します。よって、ただ収入の為といっても考慮すべき項目は多く、マクロ経済の影響や政治政策の影響などを考えれば、なんでも良いという訳にはいかなくなってしまいます。
利益の活用目的も重要な判断項目です。例えば、日々の生活の為に必要な収益なのか?お子さんやお孫さん達の将来の学業目的なのか?それとも今すぐには必要ないけれど、数年後、数十年後の老後のためのものなのか?それぞれの答えによりプランや選択肢が広がり、許容リスクレベルも変化するはずです。
ブログアーカイブより:リスクを認識するプロセス。不動産投資の「リスク」とは?
まとめ
投資といっても考える事は多く、選択肢も多いと思います。実際の投資より準備の方が複雑に感じられます。また、投資の位置付けがお金以上であれば、「投資」に対してもまた違った見方ができるのではないでしょうか?「儲けた」「失った」だけではない、それら以上のものがあるような気がします。
KM Pacificグループ代表取締役社長
枡田 耕治
YouTube: KM Pacificオフィシャル
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