今までにも我々の考えとして「循環利益(Win-Win)」を強調している事はお話ししてきましたが、今回はなぜ我々が不動産をビジネスとして取り扱うかについてお話ししたいと思います。
【大型利益と多彩な出口戦略が確保可能な不動産】
今までのブログで既にご理解頂いているかと思いますが、不動産からは大きな利益を取得することが可能です。取扱金額が高額なことから大きな利益取得が可能ですし、利益率にしても2桁の収益率は我々のプロジェクトから見ても一目瞭然だと思います。そして不動産においては自己資金を軽減する手法が複数存在し、レバレッジを効かせることで更に利益を上昇させることが可能です。
ブログアーカイブより: 不動産投資から収益を上げる方法
開発後の出口においても、売却におけるキャピタルゲインや運用に転換してから賃貸収入を得ることも可能です。運用の際には、多くの場合、新規融資を取り付ける事によって金利コストを下げることが可能になります。または、自社管理の組合に売却する事で、キャピタルゲインを確定させるだけでなく、組合運用からも管理費が取得可能になります。さらに、組合の物件売却時には、通常、パフォーマンスボーナスとして、売却益の一部を得られる取り決めになっています。
ブログアーカイブより: 経済状況で出口戦略は変化するか?
【好きから来るプロジェクトの成功】
不動産好きという趣味の領域に入ってしまいますが、「好み」も不動産事業に携わる大きな理由です。事業をリードする人間として、自分の「好き」を仕事にできていることはとても幸せな事だと思うと同時に、「好き」な事への熱がより入ることで、更に高い成功率に繋がっていると思います。
実際に、デザインの過程で試行錯誤し、自分たちのプロジェクト特有のデザインを持ち出すことで差別化を図り、完成度を高くする試みを行います。「苦労」というものも全て楽しくなり、一層の愛着を持って仕事に携わる事が出来ていると実感します。それに伴なって現場入りも多くなり、判断が必要な事柄などに対し現場で即決することができ、業務がスムーズかつスピーディーに遂行されます。この日々の効率化が最終的なプロジェクト期間の縮小及び投資リターンの向上に繋がると考えています。
ブログアーカイブより: 枡田が考える不動産投資の面白さ
【不動産は実はリスク回避事業】
「不動産はリスク回避事業」と言うと矛盾している様に聞こえますが、「不動産のリスク」にも色々ある事を明確にして説明する必要があります。通常、不動産がリスク事業であると言うのは、金額、期間やマクロ経済の影響がある事を意味しますが、リスク回避事業というのは、不動産そのものの仕組みを指します。既に話した様に、不動産とは有限現物出資事業です。よって、それ以上増えないという意味で継続した需要が存在し、需要の継続は価値の上昇に連動します。また、多くの場合の不動産事業では融資を取り込み、自己資金額の低減を図ります。故に、最悪の場合でも自分のロスは自己資金額のみで収められるというメリットが存在します。そして、地価が融資額を超えていれば、物件を売る事で、自己出資金の取戻しも可能になるというメリットがあります。
それ以上に、不動産の場合には路線価格(土地評価価格)が存在し、多くの場合は市場価格を下回る為、自身のリスクレベルを前もって測る事が可能になります。
ブログアーカイブより:第16話「カナダ・バンクーバー不動産市場の投資魅力 – パート1」
もちろん、これらは全て最悪の場合で、融資をデフォルトする場合を想定して説明していますが、多くの場合の不動産では急激な変化は起こらず、最低でも数ヶ月かけてこの様な業界内のトレンドが変化します。更に、不動産業界は一般的にリアクティブ(影響を受け変化する業界)なので、不動産市場に変化が起こる以前にマクロ経済における変化が示唆されます。そのため、これら状況を見過ごせば、火の粉を被る結果になるので、継続的な予測と市場状況の変化観察が重要になります。
KM Pacificグループ代表取締役社長
枡田 耕治
YouTube: KM Pacificオフィシャル
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