今回は最近社員に聞かれたトピックを拾って、また枡田耕治の考えをお話ししたいと思います。
1)社長業とは
「社長は幸せな仕事なのか?」。。。とても微妙というか、社長業とは仕事なのか?って思ったりもします。多分個人それぞれだと思いますが、僕の場合には社長業。。。企業って、個人事業の延長線で、僕と考えが似ていて、考えや、ゴール、方向性を面白いと思って頂ける人たちと、その人たちの知恵や技術を借りて達成させる事だと思うんです。そしてその過程で事業が大きくなり、取り掛かる事案も増えていったりするんだと思っています。なので、「幸せか?」に対して一言でお答えするのであれば、「すっごく幸せ」ですね。自分が取り組みたい事に対して、興味を持ってもらえる有志がいて、その人たちの技術や知恵も借りる事が出来て、そして自分一人では不可能だった領域。。。もしくは自分だけであれば、数十倍の時間と労力がかかる道筋を。。。みんなと共に笑いながら、時には苦しみながら、知恵を絞って進んでいく訳ですから、こんな幸せな事はないと思います。
この考えは雇われ社長には共感できない次元だと思います。やはりこれは起業家社長であるからこそ考えられる思考であり、価値観だと思います。起業家の場合には会社の利益以上に達成したい夢、意味や社会への貢献や影響という想いがあるからこそ、起業するんだと思っています。そしてその夢や想いに突き進む環境を整えていく上で、同じ方向を向いて歩んでくれるチームメートが便乗してきてくれる。。。そしてその人たちに彼ら彼女らの専門分野については任せて自分が集中したいところにフォーカスする!!今書いてても思いましたが、これを社長業というのであれば、最高ですね!!
2)社長の責任・デメリット
もちろん、良いことばかりじゃないと思います。僕もこの2022年4月で13年目を迎えましたが、当初の9年間は一人で全てをこなしてきました。これは偉いとか自分がスーパーマンだと自慢する目的ではなく、人を雇うことが怖くて怖くて、ずっと踏ん切りつかずにいたので、一人で全てを行ってきました。僕は本当に臆病で雇った人(及びその人のご家族)の生活に対して責任を持つという事は恐ろしい程に怖く、「もしどこかで躓いてしまったらどうしよう?」、「社員のお給料を支払えなくなったらどうしよう?」という思いばかりが日々頭に浮かび、猫の手も借りたい多忙状況の日々でしたが、結局9年間耐え抜きました。。。笑
でも人間の慣れとは恐ろしいもので、今では今後10年間で仕事がどこまで増えるから何人(十なん人)どこに増やすんだ?っていう話をしています。これでも、抑えて我々(僕)の考えである、最少人数で最大の仕事をするという考えの元プランを立てていますが、20数名いってしまうかもしれません。(言うは易しですが)それでもコンサバ的に見積もっていますが、本当の所如何なるか分かりませんが、そこまで行ってしまうと、各社員との接点が少なくなり、社員は把握していても、社員のご家族や各家庭の状況(子供の歳、進学や結婚など)まで把握出来なくなってしまうと言うことが家業を営む者、社長業を遂行する上で、最大のデメリットだと思っています。
3)社長のメリット
もちろんメリットでプラス(よって幸せ材料)も、人員が増える事で増します。それだけの社員が僕の考えに興味を持って貰い、一緒に前に進んでいく。この会社にいる事が彼ら彼女達にとってメリットがあると判断して貰える事ほど、僕にとって嬉しく幸せで感謝いっぱいな事はありません。そしてなによりも、もしかしたら各社員の次世代家族メンバーも弊社を選んでくれるかも知れないと思う希望が持てる事です。その上でも、僕の社長業は現在の会社と社員及びその家族の繁栄だけでなく、次期リーダーになる人間の育成です。もちろん僕も親なので、自分の子供が跡を継げる立場に成長してくれたら良いと思います。しかし、我々は実力主義ですので、利権で後継させる事は我々の考えに反する事なので、みんなが納得してくれるリーダー格を成長させる事が僕の一番大きな仕事だと考えています。
そこで、「社長業は幸せか?」にまた戻りますが、本当にこれ以上幸せな事はありません。次世代の教育が出来、僕以上に立派で信頼の厚い能力あるリーダーに育ってほしいと思い、全てを託せる様になる事ほどうれしく幸せな事はありません。
KM Pacific Investments Inc.代表
枡田 耕治
YouTube: KM Pacificオフィシャル
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