HPにも記載されていますが、弊社は日本の神奈川県を発祥の地として設立された不動産投資を専門とするファミリービジネスです。すでに私共の世代で3代目になりますが、私としては、100代目の子孫がなんだかの形で事業を継承し、存続されていく事を願い、事業を行っています。
この数行の中にも、不動産投資や事業の安定化、海外での事業拡張、事業継続やそれに纏わる現オーナーと後継者の教育文化の違いなど、どれを取ってもブログのトピックになる案件かもしれません。今後はこのブログを通じて、自分の経験を元に色々お話出来たらと思っています。
私はただ書くのではなく、企業として、そして個人の経験が読者の皆様の問題解消に役立てばと思っています。それが不動産投資という形の資産分散であろうが、経営の知恵、家業継承上のヒントでも、お子様の今後の教育方針でもいいと思っています。もし読者の方々からもコメントを頂ける様であれば、これほど嬉しく思う事はありません。
1)枡田の世界との位置づけ
私は逆黒船(ペリー提督の黒船が日本の開国を求めたのにかけ、我々は世界市場での日本の不動産投資のリバイバルを掲げています)で世界に出ており、華僑の様な「和橋」が世界に作られていく事で、日本の将来的存続とさらなるグローバル市場での位置づけが、確かなものになって欲しいと思っています。私はもう日本を出て、三十数年になりますが、長く海外に居ればいるほど、世界の中での自分の立ち位置というものを考えさせられます。少し前には「グローバル人」という言葉も流行った時期がありました。
しかし、グローバル人って何だろうって疑問に思いませんか?世界の人間と「言葉」を話せる人の事をグローバル人と呼ぶのでしょうか?海外経験を持つ人を、そう呼ぶのでしょうか?私は違うと思います。私のグローバル人の定義は、「自分のルーツがどこにあり、自分が何人であるかが明確で(文化の理解も含め)、そのルーツをベースに世界と自分を比較し、理解、説明できる人」がグローバル人だと思っています。みなさんはどうお考えになるでしょうか?
同時に私は地球人という「国籍」の括りは、良い試みだとは思いますが、今後もないと思っています。アメリカ国内では、「アメリカ人」というシチューのルー(国籍)をベースに、アイルランド人系という肉、イタリア人系という人参、中国系という玉ねぎが存在します。これら違いは食生活や宗教的作法をみても明らかです。そして、これら違いは、世界的に存在します。東ヨーロッパや中近東では、宗教からくる違いが明らかです。日本の場合には文化的面が強いですが、明らかに存在しています。よって、「世界人」としての平和と向上意識は存続するものの、各人種やグループの真の統一というものは、お互いの文化と宗教への深い理解と尊重がない限り、残念ながら難しいと思います。
2)家業の難しさ
上記の様な地域的複雑さの上に、世界はどんどん狭くなり、ビジネスでは瞬時の判断力を求められています。膨大な情報が飛びまくる中、正しい情報を見極め、判断をすることが必須になっています。その上に、ファミリービジネスでは、人間模様が激しく、複雑です。また、継承者が海外留学などをすれば、現経営者の文化的価値観の違いも発生してきます。我々枡田も嫌という程に経験をしました。全員が結局は家業のため、ファミリーの為と考えているのは明らかなのに、手法や考え方が違う為に、多大で余計なストレスを感じ、関係がギクシャクし、家族が疎遠になる事もあります。
このブログでは、このファミリービジネス特有の事業の難しさとその継承の困難さについても、私の経験をもとにお話しさせて頂きたいと思っています。そして、皆様の事業が成功し、将来100世代を超えた繁栄に繋がればこれ以上に嬉しいことはありません。
さらに、このブログを通して、私共と考えの似た世界に散らばる同士とのネットワークも構築していきたいと思っています。ご意見・ご感想を頂ければ、とても嬉しく思います。
どうかこれから、宜しくお付き合いお願い致します。
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KM Pacific Investments Inc.代表
枡田 耕治
YouTube: KM Pacificオフィシャル
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