今回のこのブログで創刊300回目を記念する事になりました。そこで、これから10年間の会社の在り方や投資戦略についてお伝えしたいと思います。
これまでのブログアーカイブはこちら。
【自らのエクイティーを用いての不動産投資】
我々はこの先も自分たちのエクイティーに頼って投資をしていきます。自らの資産を使う事で、我々が予測する不動産市場へ形にとらわれない投資が可能になり、弊社内のリスク精査のみで投資を遂行する事ができるからです。やはり第三者の資金が入る事で、慎重なリスク管理やリターンに焦点が向き、我々が好む投資や正しいと思うプロジェクトに携われない場合も出てくるからです。逆に、30年間の不動産投資経験をフルに活用し、独自の市場予測を信じてニッチ投資戦略を用いる方が、独自の市場内ポジションの確立と成長が可能になると自負しています。
よって、我々の企業成長に時間がかかるのは仕方がないと思っています。小さな不動産をギリギリの資金で買う所から始めた不動産投資ですので、常に資金繰りと背中合わせな環境は身に染みる程分かっています。今後はキャッシュフローを大きくするだけです。
ブログアーカイブより: 今後の住宅投資戦略
【少数のLike Minded投資家達と長期ファンドで戦略的投資を行う】
価値観や人間性を分かり合い信頼する少数の投資家とも同時にプロジェクトを遂行していきます。投資は資金を集めるだけがポイントというオペレーターも多くいます。しかし、我々は少人数と長期間に及び組合をリピートしながら営んで行きますので、お互いの理解と信頼は必須です。我々は投資家の資金だけが欲しい訳ではありません。彼(彼女)らに我々の生き方や投資哲学を理解して頂き、共感して頂く、そして同じゴールに向く事で、お互いに参加する意味が合致するのです。その様な環境でない限り、投資というのは成功しないと我々は考えています。
この様な関係が可能だからこそ、年間リターンが50〜60%のプロジェクトが遂行可能になる訳です。我々のプロジェクトは決して、いつでも、どこでも、誰でも参加可能なものではありません。投資家も我々を選んでくれる様に我々も投資家を選び、お互い納得のいく関係の下、利率の高いプロジェクトを遂行します。
ブログアーカイブより:共同投資のパートナーシップ
【自分達のプロジェクトを運用ファンドに売却しての小口化】
その上で、今後数年先は上記の様なプロジェクトを我々が組成する運営用不動産ファンドに売却する事で、小口化を可能にしたいと思っています。日本人の継続した配当を求める安心性に則り、日本国外の不動産を用いた資産構築可能商品を提供する事は、投資家に海外へ目を向けてもらい、海外に存在する投資案件や可能性を知って貰う事で、リスク配分が整った資産運用が可能になります。これによって、各々が管理出来る国内外での資産構築が可能になり、同時に世界的視野を育む事が可能になります。この外に向いた視野は投資だけにとどまらず、グローバルな習慣や生活感覚をも習得する機会を与えることに繋がると思っています。
ブログアーカイブより:北米不動産に投資する理由
【これらによりKM Pacific Investmentsが達成したい企業像】
KM Pacific Investments社は世界への船頭であり旗振り応援団として自分達を位置付けています。継続して現地密着型の仕事をする事で得られる関係やネットワークを、今後世界に羽ばたいていく次世代の日本人リーダー達に提供し貢献していく事が我々の任務と考えています。
我々は枡田組の創業者である、私の祖父、枡田政一の「群れの先で見本となり、実践する社会貢献と先導役の責務」をこれからも使命として全うしていきます。我々一社の力は微々たるものであっても、賛同する企業リーダー達を巻き込む事で、大河の一滴はやがて海となり、流れを作ると私は自負しています。
1983年に13歳で日本を出てから41年、長い様であっという間に時間が過ぎ去っていきました。当初は日本を出る事も嫌がりました。日本人を知らない人から偏見を受け、英語が喋れず女の子に告白も出来なかった青春も送りました。かと思えば、ラグビーを通じて、人生の友や経験を得る事もできました。家業とは個人の名誉と利権獲得のために存在しているのではないと抗議した事で、家業を首になり、先代に離縁もされました。そんな中、2024年4月で14年目を迎えたこの会社は、今後も日本人家業の一社として、北米から日本の地球化を夢見ながら活動していきます。
ブログアーカイブより:第108話「家業を継げなかった三代目、継がなかった三代目」出版について
今回、300回目となる本ブログをもって、毎週執筆してきたブログの配信を終了する事にいたします。今後は毎四半期ごとに発信している市場レポートや、特別なレポート等を随時更新していく事にしますので、これからもお付き合い頂ければ幸いです。
長い間読んで下さり有難う御座いました。北米の不動産や生活について疑問を感じたり、我々に何かできる事があれば、いつでもご連絡頂ければと思います。
再度昇る東の陽を信じて。
KM Pacificグループ代表取締役社長
枡田 耕治
YouTube: KM Pacificオフィシャル
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