先週はバンクーバーの現状を掻い摘んでお話ししました。もちろん、あれが全てでない事はご理解頂けてると思っています。では、今週は枡田の意見を申し上げて行きたいと思います。

私は今後30年のバンクーバーの変化を次の様に見ています。1)タックスへーブンの次の選択肢(静かな金融メッカ)、2)ITや医学研究都市、3)先端教育重視、4)環境重視が、この街の牽引役になると思います。

1)タックスへーブンの次の選択肢

カナダの税法と連邦政府という仕組みが、タックスへーブンが閉鎖された世界の資産の次の流れ先になると思います。私の見る所、今後数年でタックス・へーブンや企業機密重要視国の存在はなくなると思います。スイスにおいても、この先ヨーロッパ連合に参加せざるおえなくなり、現在の銀行法も取り崩しされると思います。また、スイスが加盟すれば、リヒテンシュタインなどに対しても、その影響は同じく伸びるものと思われます。そうすると、残るのは、シンガポール、香港、カナダぐらいだと思います。しかし、シンガポールは既に移民制限を行っており、地域リスクが存在すると思います。もちろん、シンガポールに在住する必要はなく、シンガポールは消える訳でもありませんので、存在感は継続されると思います。香港は魅力的です。しかし、年々中国本土化している香港の将来は危険すぎると私は見ています。

カナダは連邦制ですので、簡単に言えば各州は独立した地域です。それが利便性の目的で一緒になったのが連邦制度です。よって、各州は競い合い、それぞれ法を侵さない範囲で多種な政策を生み出しています。そう言った中で、BC州でもアジアのゲート・ウェイとしての魅力をアピールし、優れた人材と資産の取り込みに励んでいます。BC州は既に対アジアでの、経済友好や企業斡旋を頻繁に行っています。今後も更に、バンクーバーの生活環境や立地条件を上手に、世界でアピールしていくものと思われます。その上、先週も申し上げた、ビジネス用の優遇税法に加え、カナダでは贈与税や遺産相続税が存在しません。そして、現在問題になっている、マネーロンダリングや税法の抜け穴封じに力を入れています。もしかしたら、中国政府との「協力」の元、中国国内の犯罪者摘発にカナダが力を貸すこともあり得るシナリオだと思います。これにより、現在カナダ在住中の「不適切」な住民の追い出し策が登場する可能性も排除出来ないと思います。

実際、昨年BC州最高裁は、中国金融企業からBC州に違法逃亡した、中国国民の債権支払い踏み倒しに対して、摘発および送検の申し立てを認めました。これは今後の流れの一角にしかないと担当弁護士事務所は記者会見で説明しました。よって、税法改正と金融政策・法律改正の終了後には、BC州は次の誘致方法を展開してくると思われます。それが、現在の資産流入、人口流入を取り入れた、富裕層に対してのサービスだと思います。勿論、ここで述べた人間の資産流出は起こるかもしれません。しかし、カナダの保守的かつ合法性重視の国民性では、高質な資産のみの誘致を狙うと思われます。その上で、バックの資産運用はカナダの金融センターであるトロントに委ねる形になるかもしれませんが、フロント営業はバンクーバーが行う様になる可能性が十分あると思います。雇用面でもこの生活環境を使って、優れた人材確保が可能になると思われます。その一例として、一昨年、香港上海銀行が本店業務をバンクーバーに移動する話も報道されました。

2)ITや医学研究都市

現在も既にITでは、Silicon Valley Northとして、バンクーバーの著名度は上がっています。アメリカ西海岸IT本社と同時間帯に存在するバンクーバーの立地条件や、本社所在地の西海岸環境と似ているバンクーバーの仕事環境や社員への魅力は重視されています。その上で、北米自由貿易協定を使って、バンクーバーを研修センターとして利用する事で、2年目には外国人採用者を本社へ移動させれるメリットも保持しています。また、現在ではアメリカIT産業で経験を積んだバンクーバー出身の技術者が、この街で起業する件数も増えています。Microsoft、AmazonやFacebookの存在も大きく、関わる企業の起業も継続的に起きています。因みに、弊社四半期市場ニュースでも取り扱っている様に、賃貸要望件数の約40%は常にIT業界を含めたTAMI(Techonology, Advertisement, Media, Information)業界からになり、増員・拡張の傾向が伺えると思います。

医療についても、バンクーバー市には、200社を超える医療関連研究企業・団体が所在しており、その中でもバイオ医薬品、腫瘍学、感染症、神経科学、再生医療は世界的に有名とバンクーバー経済委員会は発表しています。広域バンクーバー地区の一つであるSurrey市では、この度1,000億円を導入した新規メディカルセンターが誕生し、医療研究と地域治療に専念していくと発表しました。

ちょっと長くなりすぎているので、続きは来週に持ち越しです。

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