皆様、新春明けましておめでとう御座います。本年も宜しくお願い申し上げます。

1)新年の抱負と反省

弊社にとって、2021年は新しい幕開けとなる一年と思っております。今年は2020年に売り残した物件の売却を完了させ、次の新規プロジェクトへ邁進していく予定です。その為にも年始より化粧直しプロジェクトを開始させ、建築家やゼネコンとのミーティングを入れています。平屋建ての物件については、再三お話しした様に解体して土地価格を最大限前に出して売却を狙っていく予定です。よって、初夏までには全ての準備が整う為、春には売却に向けた営業を再開する予定です。

また、年始から反省になるのですが、経営者として今までの私の姿勢が不十分だったと今後の活動を見据えた上で反省しています。というのも、今までは自分たちの実績を作る事に集中しすぎてしまっていた為に、空回りしたり焦ったりしてきた事が多々ありました。今までにも創業者の教えとして、皆様のお役に立つということをベースにカナダのバンクーバーで邦人投資家の存在をアピールする事に努めてきました。しかし、この考えは自己満足に過ぎないと今では思っています。

もちろん存在をアピールする為に努める事は大事だと思います。しかし、これでは短期的(Short Lived)で自己壊滅的な姿である事に気がつきました。結局は100代まで継続する家業を構築する為には、感謝が感謝を生む自己再生サイクルを構築する必要があると思っています。弊社でも今まで掲げてきた中で、投資先現地地域に密着し社会のためになる事でWin-Winな向上を考えてきました。しかし、これだけでは別に邦人企業の我々じゃなくても良い訳です。このレベルの考えでは、邦人投資家である我々のメリットをフルに出したと経営戦略ではないと思う訳です。

我々の「感謝が感謝を生む自己再生サイクル」とは我々のルーツである日本、そして共同投資家とする日本人投資家の皆様が我々の掲げる投資戦略方程式においてもっと大きな部分であるべきだという事です。よって弊社としては、今後は自己資本投資中心の投資戦略から、多々な形式を用いた共同投資事業に力を入れていく事で、日本の皆様と弊社の間で「感謝が感謝を生む自己再生サイクル」構築に力を入れていきたいと思っています。

2)価値の提供と社内体制作り

この様な日本にいらっしゃる投資家を対象とした不動産ファンドを組成するには、詳細をさらに詰めていく必要がありますが、クラウドファンドなどを利用して、皆様にもお手軽に参加して頂ける様な形態を取っていきたいと思っています。この組成目的には弊社の活動規模の拡張も含まれておりますが、それ以上に日本国内で通常提案されている投資リターンを上回る本来の投資リターンを最大限中抜きせず皆様にご提案する事で、北米不動産投資の醍醐味と世界における不動産投資の可能性を体感して頂きたいと考えています。

その為には弊社でも自社プロダクツをご提案出来る様にしていく必要があると考えています。もちろん弊社の様な日本市場では部外者の不動産屋が一夜にして自社で組成する事は不可能と思っています。が、国内の協力会社との連携やパートナーシップを組む事で可能な限り短期間で本来のリターンを平均予期投資利益率としてご提案出来る様にしていきたいと考えています。

しかし、弊社としては自己資産を導入して投資家と立ち位置を同じにする事で、我々の関心度とコミットメントを感じて頂ける様にしたいと思っています。やはり今回の1270 Frances Street再開発同様、スポンサーであるデベロッパーは常に投資家の安全を最優先した投資戦略を組む責任を負っていると思います。

また、現在のFrances Street物件が売却出来たところで、今後の事業拡張を考えても、人員を増やす必要があると考えています。弊社はこの後も小さなブティック・カンパニーとして活動していきますが、最低限の人材は必要に応じて取り入れていく予定です。やはりその上でも我々は各候補の専門性技術より人間性を最優先項目として取り入れていきたいと考えています。各候補者の経験を買うことは出来ませんが、人間性は更に取り替え不可能な要因です。よって、最初はダウンタイムも発生しますが、社内におけるOJTで経験を積み、長期に於いてチームメートとして各職務を全うする重要な人材に育てていくのも我々雇う側の責務だと考えています。

3)東京オフィス開設

その一連として東京事務所を開設する事も必須事案の一つとして認識しています。日本の役割は投資家との窓口役であると同時に、やはり現地(投資家の所在地)に居なければ、本当に求められているプロダクツを提供することは不可能だと思っています。これは弊社がバンクーバーでバンクーバー市場を取り扱っているのと同じ考えです。ですから、需要を把握し、敏速な対応を行う為にも現地入りは必須だと思っています。そして、今後は自社組成したファンド等でもっと多くの方に手頃な価格帯でご提案できる体制を作り上げていきたいと思っています。実際の形はまだ未定ですが、スポンサーである弊社が全工程に関わる事で、費用を下げ、利益還元率を上げることは可能だと考えています。もちろん、法律的、モラル的要素やコンフリクトも存在する可能性があるので、その辺は今後の宿題です。よって、東京オフィスは弊社事業拡張の上でも重要な役割を果たすと見ています。

同時に東京オフィスは家業支援事業の窓口としても、今後活用していきたいと思っています。クライアントへのスピーディーな対応は必須であり、時差の影響を最小限にする事はグローバルに仕事をする上では必要不可欠です。そして、アドバイス業にとどまらない、クライアント内のネットワークを作り上げ、生きた情報の共有が出来る環境を提供できる様にしたいと思っています。

4)家業への想い

同時に家業の「継続」を軸にした、「次世代のリーダーシップ育成」にも力を入れていきたいと思っています。これには、家業内の縦のつながりを強化するだけでなく、家族を超えた横のつながりも充実させる必要があると考えています。私の娘たちのことを考えてもそうですが、やはり家業だと他の家業の実態が分からず、自分たちの悩みなどを共有出来る同世代の仲間を求めても、その様な仲間は存在しない事が多くあります。私も日本で生活していた時、経営者の家族はある意味変な目で見られ、「お金持ち」、「生きる世界が違う」と思われたり(実態は違っても)、嫉妬や羨ましさなどから来る余計な関与もありました。ですから、余計に自分たちの問題を話すチャンスは少なくなり、共感する事が可能な友人を探すことは至難の技でした。そして、家業の場合には、各家族の「性格(人間性)」の違いもさる事ながら、自分が何代目になるのかによっても考え方や必要な支援が異なります。後者の問題は精神的なものから価値観、家族内での葛藤や家業の今後の方向性など、人間的な面からビジネス面まで裾が広がってしまいます。

これら問題を克服し、娘たちの為にも人生の友人を見つけられる環境を作り、人生上の相談だけでなく、ビジネスの話し合いも出来る場を作り上げるのは、父親として、そして家業の今を仕切る人間として重大な責務だと感じています。同時に読者の中でも同じ事で悩んでいる現家業経営者がいらっしゃれば、是非ご連絡下さい。色々話し合いたいし、考えを共有したいです。お願い致します。

さらに、私としては次世代リーダー達が必要とする情報などを集め、活用できる様にするのも必要な事ではないかと思っています。この「情報」についてはまだまだ模索段階ですが、今後さらに形にして行きたいと思っています。

5)最後に

我々は決して全てを自分達だけで行えるとは思っていません。それは無謀で効率的にも良くありません。よって、既にこの業界で活躍していらっしゃる方々や他家業の方々のお知恵を拝借出来れば、これ以上目的への近道は存在しないと考えています。そして、弊社としても皆様に自分たちの持つものを全て開示する事で、切磋琢磨できればと思っています。

弊社の強みは学んだ知識ではなく、自分たちの経験からくる生きた「情報(実績)」だと思っています。ですから、開示してなくなる様では、我々の経験は「経験」と謳うに相当しないと考えています。(そして、決して喧嘩を売っている訳ではありませんので、お間違いにならない様にお願い致します。)

我々としては2021年も2020年同様、希望に満ちており、やりたい事、すべき事のリストが長く、楽しみでいっぱいです。どうか本年も弊社スタッフ一同宜しくお付き合い下さいませ。

皆様にとっても夢、希望が多い、実りのある一年になります様に。

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