弊社では、毎四半期の市場ニュースレターを書いています。この市場レポートは、アメリカ・カナダの経済状況を含めた、各不動産セグメントについて纏めたものです。データは現地の不動産会社やアメリカ・カナダとBC州統計局などから取り入れています。今回は、この市場レポートをブログの代わりにアップします。
1.アメリカの中央銀行
継続的に上昇してきた目標金利に関して、12月14日の発表では75ポイントずつ上がってきた金利は50ポイントの上昇に留まり、減速傾向を見せ始めています。巷の読みでは、2023年に1~2度の上昇があると予測される一方、その後は継続すると言われています。ただ私見では、2023年中頃または下半期には、生活コストの上昇が消費者動向の安定をもたらし、国内要因としては多少の利下げが可能な状況が整うと考えます。しかし、ウクライナ戦争や中国の成長維持政策を含む国外要因が、どれだけ国内経済の安定化に影響するかがポイントです。ウクライナ戦争は文化と歴史的要因が混在しているため、残念ながら短期解決はないと予想します。生活費の高騰が継続する中、準備銀行は所得格差の増幅を許してでもインフレ抑えに入るのか、もしくは中間層の生活救済にシフトするかで、今後の米経済も大きく変化すると思います。
※一部抜粋