みなさま、明けましておめでとうございます。皆様にとって、2023年が幸せで生産性高い一年になりますよう、切願申し上げます。
1)近況報告
弊社は昨年後半からブランドイメージのリバイバルを行いました。2023年は次なる成長期を飾るべく、KMPI フェーズ2を展開します。我々はこの先も投資家であり、デベロッパーであり続けます。同時に、海外に拠点を置く日系企業として、今後のグローバリゼーションに対し、地球を舞台に日本人が活躍する場がより多くなることを目指し活動していきます。
北米ではこの年末年始の間に、日本国内で以前上映された「天外者」という映画が、テレビで放映されました。主人公の五代友厚(ごだい ともあつ)は、天保から明治にかけて近代日本産業の構築と大阪の商業活性に大きく貢献した人物です。その映画のセリフで、人間の人生は「地位か、名誉か、金か、いや大切なのは目的だ」というセリフがあり、私自身この生き方に大きく胸を打たれました。日本の近代社会化には大勢の人間が関わっています。しかし、五代の全ては「目的」という言葉に大きな意味を持っていると思います。特に近年、日本では社会の「輪」と「和」の波長が取れなくなり、自分さえ良ければいいという環境(言い換えれば、社会の安定が得られず、資本主義社会の終わりの始まりと、封建社会が崩れた証である政治家のわがままし放題の環境が、自分をまず優先して考えなくてはいけなくなった結果)になってしまっていると考えますが、社会的将来を見据えた五代の行動に自分自身が反省させられるばかりでした。
私自身、日本を出て満40年になりますが、この北米居住期間に数知れない多くの方々に助けられ、生き延びてきました。それは、五代を始めとする日本の将来を祈った明治時代の賢人や学識者のような人々を含む、先人としてこの地を踏まれた方々のおかげだと思っています。この感謝を忘れた日はなく、今後はその聖火を引き継ぎ、旗振り役としてこれからの日本の若人の海外進出に微力ながらも貢献していきたい考えです。
2)弊社の役目・存在意義
弊社の役目は北米での不動産投資を通じて、日本の素晴らしさとその堅実さを実証しアピールしていく事だと考えています。これからは、ワシントン州シアトルでインダストリアル物件の購入に着手します。無事に進めば、第1四半期末には物件を購入し、その一年後には物件の修繕を伴った現テナントとの賃貸借契約書の再契約により、著しい物件価値のリポジショニングが可能になる予定です。このシアトルプロジェクトを筆頭に弊社では共同不動産投資事業に力を入れ、リポジショニング、つまり資産価値の向上を目的としたプロジェクトを進めていきます。
2023年には第二プロジェクトを可能にするため、アリゾナ州フェニックスを始めとする開発途上市場(もしくは開発中市場)に米国現地企業として乗り込み、調査をしながら、物件購入を現地パートナー達と立案していきます。これらパートナーとは、家業としてアメリカで50年間培ってきた信頼関係のもと、プロジェクトを進めていきます。さらに、現地パートナーを投資家として巻き込み、弊社がプロジェクトマネージャーとして実質的なコントロールを取る自責体制を組む予定です。
現地市場密着型の不動産会社として計算されたリスクを伴う投資機会を発掘し、共同投資を通じて、北米市場における投資機会を提供させていただければと思います。そして、投資家としての海外特有の醍醐味を多くの方に感じていただきたい所存です。
3)北米不動産投資機会を提供する理由
では、そのような投資機会を提供する理由はなにか?答えはいくつかあります。1)弊社はまだまだ成長中であり、多くのチャンスを同時に遂行するため、皆様のご支援を必要としています。2)大小様々な投資家様に還元した利益を日本国内で消費して頂くことで、日本のGDPの向上を促す。実績を築き、ファンドのサイズや本数を数多く増やすことで、これからの日本のGDPに影響をもたらすことが可能になると考えます。
我々の海外拠点を使って、日本に居住する人々にとって安心・安定した資産構築が可能になるシステムを構築していきたいと思っています。合法で資産構築に適した経済環境と、法整備が整った市場を舞台に準備していく次第です。将来的にとてもスケールの大きな話ではありますが、我々の目的である「将来、地球という舞台で日本人が多く活躍する」という結論は変わりません。皆様のご支援とお力をお借りして、我々の進む道をここからさらに具体化し、形にしていきます。
このような地球を一つととらえた考え方に共感していただき、面白いと思って頂ける方がいらっしゃれば、ぜひ弊社までご連絡いただければ大変嬉しく思います。海外に拠点を置く日本人として世界に視野が向いているからこそ、日本に貢献する方法は無限に存在すると考えております。
4)最後に
KMPI フェーズ2と題して、弊社では不動産投資と同時にキャッシュビジネスを開始する予定です。並行して遂行可能なキャッシュビジネスの可能性について、現在調査中です。「一本の矢より三本の矢強し」とはよく言ったものです。私のような不動産専門家には考えもしなかった提案が、弊社の若手社員達から続々と出ています。それらを実現していくために、弊社の若手社員達が調査し、勉強し、可能性を描いてくれています。この一体感に感謝すると共に、ワクワク感で身震いするばかりです!!フェーズ2にふさわしい展開だと心から感じています。来年のこの時期にはまたさらにいろいろな新提案のご報告ができるだろうと、今から楽しみにしています!
2023年、KM Pacific Investments Groupは益々不動産投資家として、起業家として邁進してまいります。今年もよろしくお願い申し上げます。
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KM Pacificグループ代表取締役社長
枡田 耕治
YouTube: KM Pacificオフィシャル
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