今回のAdanacプロジェクトは、再開発から得られるキャピタルゲイン戦略です。その上で即時の売却を可能にする為にも、印象強い購入者へのアピールが必須になります。今回のブログでは弊社が重要視しているポイントについてお話ししたいと思います。
本プロジェクトでのデザイン上の強調点
今回のプロジェクトの金銭的詳細はすでにお話ししてきましたが、デザイン面では、外観もさることながら、内装に重点を置いてプロジェクトを進行しています。それもマスターベッドルーム(主寝室)とキッチンにデザイン性と品質を配慮しています。また、改正後の建築基準法では3軒目の建築が可能になり、独立した居住空間を提供します。
家のメインとなる主寝室
やはり家の中で一番大事なのは寝室です。寝室は最もプライベートなエリアとして考えられており、ご夫婦の密室な空間とされています。よって、そのお二人だけの空間を心地よく、そして毎日の安らぎの場所として付加価値をつける事は、購入者にとってメリットが出るポイントになります。しかし、弊社の投資対象サブ市場は「Up and Coming(注目され始めている地域)」ですので、高価で豪華な物ばかり備え付けてもコストが上がるだけで受け入れられません。同時に現在高騰し続けているバンクーバーの住宅価格において、競争的にリーズナブルな住宅を提供する為、家自体のサイズを若干小さくしており、主屋のサイズは1,225sf(約114平米)になります。
よって、設備は一般的なものになり、バルコニー付き寝室、ウォークインクローゼット、専用のお風呂場と洗面所としています。差別化ポイントは、天井の高さや照明器具の質、床材、バルコニーの構造、浴室の設備です。また、浴室内の器具のグレード(ウォッシュレットや曇り止めミラー)や、静かな動きを伴う厚みのある扉などもワングレードアップを示すポイントになります。
憧れ性を強調したキッチン
一階のリビングはお客様をもてなす大事な空間と考えられる一方、キッチンは日々の家族の団欒場所であり、奥様(一般的な視点から)にとって大事な場所と考えられています。調理の動線を考慮したデザインと配置が醸し出す「素晴らしいキッチン」と「憧れ(羨ましい)の家」への評価は、おもてなしをする購入者にとっても気持ちよく、購入した意義を向上させてくれます。また、朝などの忙しい時間や放課後の貴重な親子時間を図る上でも、対面式キッチンやバー式カウンタートップは親子の会話を可能にさせ、効率的かつ生産性の高い環境を提供すると考えています。
その上で、調理の臭いや器具の音に対する配慮をデザインの一環として考え、更に住みやすく、深夜に洗浄機を回しても家族が起きない、勉強の妨げにならない空間を提供する事で、更なる差別化を試みています。
初めての家として買う3軒目の住宅
主屋から離れたガレージの上には、3軒目の住宅を建設する予定です。この住宅は他のユニットより若干小さめになる為(1,000sf = 約93平米)、購入価格の観点から見ても購入しやすくなり、更に幅広い購入希望者層にアピールする事が可能になります。また、ガレージを屋内化する事が建築法上不可能な為、ガレージドアの開閉による騒音問題も解消でき、提供商品枠を広げることが可能になると考えています。
このユニットの場合、永住的目的での購入というより「一軒目の我が家」コンセプトを考えており、若人家族向けにデザインする予定です。デザインや設備をシンプルなものにして価格を抑える予定ですが、バンクーバーの住宅価格高騰率を考慮すると、数年間住宅を所有する事でさらに高質な住宅への住み替えが可能になります。
これらの小さな工夫と差別化により、対象購入者層を絞ることが可能になり、コストコントロールも向上、販売戦略についても無駄な経費を使うことなく、短期間での売却が可能になると予測しています。
進行中のニュープロジェクト: 2995 Adanac Street
今後のプロジェクトについての報告
今後は、このプロジェクトの各ステージの進捗報告を兼ねて、バンクーバーにおける住宅投資の現状を説明していきたいと思っています。そしてプロジェクトが終了した際には、総合レビューをした上で可能性についてお話ししたいと考えています。
KM Pacificグループ代表取締役社長
枡田 耕治
YouTube: KM Pacificオフィシャル
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