先週からの引き続きで、今週も「海外(北米)で仕事をしていく留意点」と題して、充実したキャリアを達成する為と自分の人生上のゴール(目的)にたどり着く為に、私が考えるポイントについてお話ししたいと思います。もちろん留意点として考えるべき点は、私がこのブログで挙げるより多く存在すると思います。でも、ここでは私の人生の中でも特に重要と考える点をリストアップしました。今週のポイントは1)マイナスをチャンスに変えるマインド思考、2)キャリア上昇の為の人生のパーケージングの2点について掘り下げたいと思います。
1)マイナスをチャンスに変えるマインド思考
この考え方は特に海外にいるから必要な事ではないと思います。先週も申し上げた通りこのミニシリーズでお話ししている事は、万国共通なポイントであり、生き残る上での必要条件だと思います。ポイントは、失敗は常につきものですので、そこから如何やって回復するか、這い上がって来るのかだと思います。もちろん失敗を回避する様なリスクヘッジを常に心がけておく事は大切だと思います。しかし、それでも失敗する事はありますし、失敗しないでキャリアを終える事が出来る人が、もしいたとすればその人は多分自分の功績のために全ての失敗を他責にしてきた人だと思います。そして、失敗を経験していない人は、危険だと私は思います。自分への思い上がりや、リスクの取り方が過信する事で異常になり、判断を間違えるだけでなく、企業として取り返しのつかない過ちをも犯してしまうかもしれないからです。ですから、失敗は若い時に経験しておく事が必要だと思います。
脱線しましたが、失敗からどの様に這い上がって来るかが、人間を育て、魅力ある人材にさせると思います。こちらの雇用面接などでも(弊社の場合も含めて)、各応募者の過去の失敗について問います。そして、失敗経験自体も興味あるポイントですが、それ以上にそこからのリカバリーが本当に聞きたい要点です。結果としてリカバリーするだけでなく、失敗するに至った要因、そしてその際のリスクヘッジ(もしなければ何でしなかったのか、もしくはなぜリスクヘッジが効かなかったのか)、失敗した際の対処方法(ホウレンソウ)はどの様な物であったか、その後の個人的対応とリカバリー方法、教訓として学んだ事は何か等は、私も経営者として興味がある点です。
間違えを起こした時には、とことん沈んで良いと思います。逆に最悪な状況だと思い、沈むべきです。そして2〜3日間社会から孤立し、沈みきった後に、再起復活戦を考えるべきだと思います。中途半端な状況では、次に進む事は無理だと思います。再浮上出来たしたとしても、失敗からの経験を得るまで成長する事が出来ずに終わってしまうかもしれません。ここでのリカバリー期間ですが、2〜3日が短すぎる場合には、もう数日浸っていても良いと思います。しかし1週間以内にリカバリーモードにギアーチェンジ出来ないのは、自己管理と自己責任の認識が足りないと思います。自分が失敗して迷惑をかけたという罪悪感、そして自分がダウンしている間に自分の仕事をカバーしてくれた同僚へのありがたみと責任の放棄に繋がると思います。
もちろん、失敗の大きさによって、この沈む期間も違うでしょうし、そこからのリカバリー方法も異なって来ると思います。しかし、失敗を機に転職という様に事実から逃げるのではなく(ご本人の成長の為にも良くないですし)、どの様に自分の「Only I Can」と人生のゴールを自分の職場で活かせるかを再度検討する事だと思います。そして、リカバリーを通して失敗を経験に変え克服し、借りを返した上で、次のステップを考えれば良いと思います。
2)キャリア上昇の為の人生のパーケージング
もう一つ大事な事は、人生上のマイルストーン(達成ポイント)を自分の中に持つ事だと思います。これを私は人生のパッケージングと呼んでいます。このパッケージングでは自分のキャリアやスキル向上プランは全て一線で繋がっていて、常に人生のゴールへ向いているべきです。もしご自分の時空的プランが詳細に出来ているのであれば、それは素晴らしい事だと思います。ただ、普通は「幾つまでになにを達成する」という事を書き残してあっても、予定通り行かないのも人生の現実だと思います。でも、それもしょうがないと思います。しかし、個人的経験からは、ゴールが確立されていて、マイルストーンも設定されていれば、あとは時間の問題で、意欲が一人歩きし始め、必要事項を習得する様になると思います。
このポイントは先週お話しした「まずはゴールを設定する」と言うところと深い関係があります。ゴールの中でお話しした、「目標」、「方法」、「理由」が明確になっていれば、それぞれのマイルストーンの設定も楽になるのではないでしょうか?もちろん、人生や仕事上の必要性は時の変化と共に常に変動しています。ですから、このパッケージングでも詳細を埋めることがポイントではなく、ご自分の人生上の流れと各段階の定義をつけることが重要だと思います。
例えば、私の場合の目標は、バンクーバーを拠点にした北米における家業をベースとした邦人不動産投資企業を興す事です(家業ですので個人とゴールを同じにしています)。方法としては、今後も率先した物件購入を試み、改築などから来る付加価値を備え付け新古物件としてユーザーに提供していく事です。これらは自己資産をメインに行っていきますが、弊社設立の理由に「世界不動産市場における日本のポジション再構築」や「日本人の真のグローバル化(資産面、人間面)」がある為、日本人投資家を取り込んだ組合なども組成することで、日本人投資家の技能力のアピールや各共同投資家には北米の不動産状況をハンズオンで経験して頂く事で、自己責任による分散型資産運用(よって、投資から日本国内での消費増加を促し日本の活性化を実現)を間接的に支援していきたいと思っています。これら目標は、我々が不動産投資企業として1970年代から海外に出ており、日本人としての誇りや文化・歴史の継続・継承の重要さを体験してきているからです。
その為にも、私の中でのこの先のマイルストーンは、まずは弊社のバンクーバーにおける投資案件数を大幅に増やす事(各四半期に最低1物件の竣工を目指しています)、新規市場の開拓(BC州内やカナダ、米国)を行い共同投資のベースを構築する事です。同時に日本国内の中小企業のグローバルマインドセットの活性化や他家業メンバーへの世代継承のお手伝いに関わらせて頂く事で、日本企業のグローバルマインド化(よって日本の活性化)やリーダーシップ育成プログラムの構築による、次世代の世界を代表する日本人リーダー育成を考えています。しかし、我々の中でも、マイルストーンは構築できたものの、各段階の条件や達成必要事項をこれから練り上げていく必要があります。
3)まとめ
今回、弊社の今後の考えをお話ししたのは、今週のブログ内容を明確にご理解頂く為であり、弊社の活動について宣伝する物ではありませんので、お間違い無くご理解下さい。我々はある意味50年の海外経験を持った宣教師だと思っています。この知識を広く社会のために有効活用せずに枡田の存在の意味はないと考えております。よって、正直なところ、私どもも自問自答した目標やマイルストーンをどこまで達成出来るか未知です。でもゴールが明確に設定され、現時点が分かり、各マイルストーンが表示された今、今後は各段階を確実に前に進んで行くだけだと自負しています。
皆様の明るい意義ある将来を心からお祈りしています。
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KM Pacific Investments Inc.代表
枡田 耕治
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