この度、カナダの主要銀行の一つであるCIBC銀行が、カナダの経済学者の中で一際辛口なコメントかつ的確な予測で有名なCIBC銀行のDeputy Chief EconomistであるBenjamin Tal氏と、米国Rockefeller FoundationのRetired Admiral(US Navy)であるJames Stavridis氏を呼び、経済と世界政治の安定と危機についてウェビナーを開催しました。今回のブログは2パートシリーズにて配信します。
【結論は。。。】
・世界危機においては、各地域の争いはある程度政治的解決策で事を終えるだろう。ただ一番大きな問題はサイバーアタックと環境破壊である。
・経済面ではカナダは「超」ソフトランディングに成功、この夏頃には金利も引き下がるだろう。
ブログアーカイブより: 日本人投資家のポテンシャル・強み
【世界政治の安定と危機面はまだ油断できない状況】
世界政治と危機面に関して、各地の紛争はすぐに終結するものではなく、
・中近東ではハマスに対する攻撃はさらに増すが、イランの武器支援が終結の鍵を握る。サウジアラビアが仲介に入るも、最終的にはイスラエル対イランか米対イランになる可能性が30%ほど見込まれる。
・ウクライナに対しても米が今後軍事支援を実行すると予測するが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は断固として譲らないだろう。更なるサイバーアタックを仕掛けてくると予測。15%ほどの領土をロシアに与え、EUに参加する事が最終着陸点であり、朝鮮戦争時の南北再建案に似ていると説明。弊社はここに米が食い込む事が狙いだと予測。
・中国も内陸統一を図っているが、未だ困難な状況。米からの批判は継続し、国内経済成長率も低下し続けているものの、米企業からの投資が継続する事で中国は救われるだろうと説明。よって、現在の米からの中国への批判は表面的なものであると思索。
環境破壊は地政学リスクと国家安全保障を脅かす事になる。温度上昇から氷山が溶け洪水になり、救済の為に軍隊が招集されることで国家安全対策に軍隊が使えない状況が起こると予測。
【投資機会としては。。。】
投資面では、以下の通り説明:
・世界の原油パイプラインの引き直し。
・地球温暖化による更なる投資機会の増加。
・軍事関連株の継続した上昇傾向。
・AIの進歩。
・SNSのさらなる成長。
その上で、インドがさらなる大きな成長と投資機会を提供する事で話を締めくくりました。
次回は経済について配信します。
ブログアーカイブより:第139話「国内市場への危機と海外化(その1)」
KM Pacificグループ代表取締役社長
枡田 耕治
YouTube: KM Pacificオフィシャル
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