2022年4月に日本とアメリカに支社を設立した事や前回の社長職についてのブログを書いた事から、ここで再度KM Pacificグループの想いや考え方を書き纏めておきたいと思いました。今回は特に各社設立がどの様に我々の考えや価値観の元、活動していくのか?そしてどの様に我々の考えを促進させ助長させるのかについてお話ししたいと思います。

1)KM Pacificのルーツと北米生活で感じたこと

既にお話しした様に、KM Pacificは2009年に設立されましたが、その考えの源は戦後に枡田の祖父が創設した家業です。そして、その家業の考えも祖父の出生地である奈良の家で約800年受け繋がれてきた家訓である「感謝」と「共存」が基本になっています。

その様な中、私は1984年に日本を出て今日まで北米生活をベースにしてきました。その中で感じたのは、どこの社会でも伝統は存在し社会内のトップ層家族の考えは世界中同じだと言うものでした。よって我々日本人特有であると思っていた、相手を重んじる考えや社会の「輪」と「和」は、全ての社会で存在して、それは家族の財産として重んじられ受け継がれていました。この様に似た価値観が存在した事自体驚きましたが、我々の様な日本人の集団も我が家訓と価値観を全面的に前に出し、知って貰いながら仕事をする事は大きな意味で、日本人の世界舞台での存続と飛躍を意味すると考えました。またこの様な考えを信念に事業展開する事は、似た考えの人達との関係を可能にさせ、我々の飛躍と成長にも助長すると考えました。よって現在があります。

2)我々のミッションと実現に向けて

今まで弊社はカナダのバンクーバーを拠点に自己資金のみを使い不動産投資をしてきました。それは投資先社会で我々日本人集団の生き様と可能性を知ってもらう為と考えた結果です。しかし、枡田の家業から身一つで出た私にはこの成長は遅く、我々が試みる目的達成は社会の片隅にも行き通らない事を実感しました。そのような中、私は自らの投資もさることながら、我々にはもっと大きなミッション(追うべき目的)があると考えていました。それは弊社の投資に関わって頂く方々に他にはない投資機会の提供と最終的には投資参加制限なく多くの方々に参加して頂き、皆さまの資産形成の支援や国外の「通り」を実感して頂き、日本との差及び海外体感の必要性を促し世界の舞台で活躍する日本人育成に貢献すると言うものでした。

その一環として弊社では日本に投資家支援を主体とする支社を設立し、北米不動産投資の機会のご提案を行なっています。将来的には日本オフィスにおいて投資家様対応や北米不動産投資についての講義、更には多方面に渡る(不動産以外でも)投資家様の意向に沿った資産運用のご相談やご提案が可能になると思っています。また弊社の家業と言う姿を忘れる事なく、次世代育成やその支援なども行なっていきたいと考えています。弊社は海外をメインとして事業を展開していますので、国内のお客さまに対しても海外での実地研修や実務体験が可能になり、身近に海外の醍醐味をご提案できると考えています。

そしてアメリカ・シアトル市にアメリカ支社を設立する事で、購入対象物件の情報収集やネットワーク作りを行なっています。弊社のターゲット市場はワシントン州シアトルに留まらず、オレゴン州、ユタ州、ネバダ州を始めとするロッキー山脈から西側をターゲット市場として拡張していく予定です。更に弊社独自に開発事業や日本などからの企業誘致を行う事で、アメリカ支社においては購入のみならず、将来的物件管理を含めたアセットマネジメント業務を行なっていきます。これにより市場からの情報の吸い上げが最短化され、敏速に動ける地元投資家同様な不動産投資会社に成長していく予定です。よって弊社の競争率は増し、投資家重視のサービス提供と効率を競う管理体制が確立します。

3)カナダ・日本・アメリカを拠点に

その様な中、カナダ本社は全投資活動の中枢として投資商品の考案から構想、手法や戦略を掲げていきます。投資商品を紹介する役割を担う事でグループの考え方の有形化を行なっていきます。実際の不動産運用も本社を中心として行う事で、グループの価値観や哲学が投資戦略に現れ、弊社の考えが日常業務に反映される様にしていきます。弊社としては、カナダにもまだまだ十分な可能性が存在していると思っていますので、今後再度魅力的な市場状況が再来した時には、カナダでも投資を再開していくつもりです。

結果、日本は投資家に関する全般業務アメリカは実際の不動産投資事業カナダはグループ統率とファンド構想やバックサポートを各々の業務として遂行していきます。

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