前回のブログに引き続き、【保存版】カナダ・バンクーバーの経済・生活マニュアルをお届けします。
【親日感情が強いカナダ】
カナダ国内の経済拠点は東海岸のトロントになりますが、それ以外でもケベック州のモントリオールやバンクーバーが一際目立つ存在です。特にモントリオールはフランス語圏及びその地域内の英語スピーカーが大きく貢献しています。
バンクーバーの所在するブリティッシュ・コロンビア州は地域的な面からも、アジア的要素を多く占めており、多彩な人口、文化や社会性が入り混じっています。中でも中国、東安アジアやインド系からの影響が強く、お寿司やラーメンにアニメといった日本の要素も大きく反映しています。またカナダ(特にバンクーバー)の親日感情は強く、日本人にとっては大変住みやすい環境です。
ブログアーカイブより: 第8話「BC州とバンクーバー市について」
【新規移民に大きな期待を掛けているカナダ】
カナダへの移民意欲は世界的に有名です。また、カナダは新移民に将来の成長(経済及び社会)を委ねていますが、年々移民に対するハードルは厳しくなっているのが現状です。近年の移民政策は生産性が高い専門職や技術者を優先する方向になっています。また、カナダでは海外(アメリカ以外)で習得された免許の無条件移行がまだ受け入れられていません。しかし、この動きも医療界や建築業界を皮切りに現在基盤を作り上げている所です。
現時点での雇用者支援なしの就業ビザは存在せず、アメリカ同様、雇用条件ベースの申請になっています。アメリカのH1-Bほど難しくはないですが、雇用者に対しての対象外国人雇用には細かい事務的手続きが義務付けられています。よって、外国人を雇用する際に用いられるのが、カナダ国内の大学を卒業する際に得られる就業権利です。4年生大学卒業で3年間の就業ビザが獲得でき、短大や専門学校でも2年間のビザが獲得可能です。
ただ、1年間無条件で働ける、ワーホリ(Working Holiday Visa)からの就業ビザ申請は不可能ではないものの、「困難」です。ワーホリの場合には語学力は関係ありませんが、就業ビザの場合には学力や過去の職務経歴も審査条件に含まれる為、「カナダ人に欠如しているが被雇用者が補える特別な素質」に相当しなくなります。
ブログアーカイブより:第90話「カナダの人材・職務事情(ミニシリーズ):就職活動のプロセス」
永住権取得は、基本点数制で、出身国から教育、語学力などが細かく問われ、一定のレベルに達すると、申請の「権利」が与えられる様になっています。カナダの大学卒業生であれば、さらなる得点が与えられ、申請時点で勤務中であれば、なお優遇(若しくは一定条件の免除)されます。永住権申請プログラムは国及び各州レベルにおいても提供されていますが、永住申請システムは常に変化しており、このブログで概要を説明できる範囲ではないので、こちらの移民コンサルティング事務所が日本語で解説しているので、参考にしてみて下さい。概要的には、現在80プログラム程の移住申請方法が存在するそうです。
上記事務所代表であるAlex Titov氏曰く、カナダへの移民が注目されている一つの理由には、カナダは移民に友好的なのに対して、それ以外諸国の移民プロセスが移住を排除する形で厳しくなっているのが裏にあると説明しています。
KM Pacificグループ代表取締役社長
枡田 耕治
YouTube: KM Pacificオフィシャル
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