前回のブログに引き続き、不動産投資についてのお話をしていきたいと思います。今回は誠悦ながら枡田が不動産投資に感じる面白さや魅力と題して、枡田が思う不動産の深さについてお話ししたいと思います。今回のブログを読んで頂くことで、私が考える不動産の面白さをご理解頂くだけでなく、不動産投資家でありデベロッパーである枡田という人間についてもう一歩深く入り込んだ理解を得て頂ければと思います。
不動産の先にあるもの
私が不動産の話をすると、皆さんが頻繁に顔に浮かべるのは「壁に囲われた箱のどこが面白いの？」という表情です。事実四面の壁板と天井を見ていれば、魅力もセクシーさも無い箱に過ぎません。ただここで私が考えるのは物理的な「板」の先に存在するユーザーの「幸せ」や「笑顔」です。よって、このユーザー観点から考えると、不動産というのは単なるツールと考えても良いと思います。
KM Pacificプロジェクト: 704 Alexander Street
不動産＝表現
私がカナダに留学して既に30年以上経ちますが、家業が不動産屋であった事もあり、日本の良さや、我々の考えや想いを世界に発信する為のコミュニケーションツールは不動産しか持っていませんでした。ですから、我々のプロジェクトはある意味自分たちなりの「表現」です。例えば、704 Alexander Streetプロジェクトでは弊社が東バンクーバー市場で本格的な改築プロジェクトの先取りをしており、倉庫に新たな違う命を注ぎ、ユーザーの創造性を掻き立てる仕上がりになっています。またデザイン的にもシャンデリアを取り入れたり、大幅な窓の拡張を施す事で自然の光りを取り込み、外との一体感からストレスを軽減して仕事に集中できる環境を提供しています。また、外観は倉庫ではなく低層オフィスビルを醸し出すデザインです。
1270 Frances再開発プロジェクトも、オンリーワンのデザインと空間を提案しました。木材を施し、「街の中の街」という空間を提供する事でユーザー達だけのExclusive（唯一）の場をデザインしました。そこには他にない建物、空間や会社との「Belongingness（所属性）」やアメニティー（レストランなどの提供サービス）が醸し出す「楽しみ」を提供する事で、「行きたくなる」気持ちを掻き立てています。
そしてこれらシステムだけでなく、弊社では建築的にも高品質施工を施しています。伝統的に持つ日本の技術や技の素晴らしさを表現し、「日本人のものだから安心出来る」ブランドのネームバリューを継続する事で弊社の大きなミッションである、「日本の真のグローバル化」と「世界に通用するリーダーの育成」に貢献する事を考えています。
KM Pacificプロジェクト: 1270 Frances Street
三方良し
不動産を投資事業と捉えた場合には、我々はバリュークリエーション（資産価値構築）に焦点をおき、各物件の既存の姿でなく、将来的可能性（ポテンシャル）を追求する事が購入判断の基準になっています。よって、投資面においても創造性が掻き立てられます。創造の限界は自分の限界でしかないと思っています。よって、プロジェクトのアウトカム（市場からの人気度、契約賃料、テナント質や建物の質など）が我々の力量として素直に反映されるので、気が抜けないチャレンジであり、自分たちへの褒美にもなります。高質テナントが入居するだけでなく、プロジェクトがメディアに取り上げられた場合には、投資上の数値だけでなく、地域コミュニティーも受け入れてくれた証になりますので、我々のコミュニティーを含めた全参加者のWin-Winが達成したことになり、もう正直感無量です！
よって、投資プロジェクトでは他社との競争も存在しますが、弊社の最も大事なバロメーターは「対自分」たちの評価です。投資数値が予定していた通り（若しくは超過）する事で、自己評価が出来ます。入居状況やコミュニティーの受け入れが良ければ、第三者から見たプロジェクトの成功も掲げられます。
私の「不動産の面白さ」はこの様な「表現の自由」と「自分との挑戦」だからです。
KM Pacific Investments Inc.代表
枡田 耕治
YouTube: KM Pacificオフィシャル
アマゾン: 「家業を継げなかった三代目、継がなかった三代目」枡田耕治
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